

麻酔による中枢温の低下が術後の合併症につながることが明らかにされこれを予防するための体温管理が注目されています。手術後、ICU、救急救命センターなどで体温維持や脳低温療法に3200台を超えるユニットが使われている、高・低体温維持装置“メディサーム”。
体に巻きつけてフィットさせるブランケット“ラプルラウンド”を採用するとともにメディサームVでは、冷却速度調整機能をプラス。患者さんの状態に合わせた、より効率的で快適な体温管理を実現します。
メディサームVで新しく採用したラプルラウンドブランケットは、これまでマット式だったブランケットを体に巻き付けフィットさせる新方式。対流(エアー)方式とくらべ熱伝導効率の高い水循環方式のブランケットで、体表の最大72%までをカバーできるため、体に熱を伝えやすくなりました。さらに、皮膚にやさしい不織布素材を使用しているため、体とブランケットの間にシーツを用いる必要がなく、熱伝導効率はさらにアップしています。
従来の水流蛇行式と比べても、皮膚との接触面積が広がり熱伝導効率が向上した拡散式ブランケットを採用。体の突起部にぶつかることによって生じる水流停滞が起こりにくくなりました。
ラプルラウンドブランケットは、上半身用と足用(左・右)の3ピース方式のため、手術部位に合わせて必要な部分だけを加温・冷却することが可能。さらに、従来のマット式ブランケットと組み合わせて使用することもでき、フレキシブルな体温調節を実現しています。
加温・冷却のスピードは体温維持装置の性能のバロメーターとなります。 メディサームVでは、ヒーターと冷却の回路が別々になった並列式回路を採用。加温時には冷却回路を閉鎖して容量の少ないヒーター回路だけで水が循環するため、高速の温度上昇を実現しています。また、冷却時には、大型タンクに貯水している約4℃に保たれた冷水を冷却回路に一気に流すため、スピーディな冷却も可能となっています。
患者さんの状態によっては高速冷却した場合に、不快感を感じさせたり、体に負担をかけてしまうこともあります。そこで、メディサームVでは冷却速度を3段階で設定できる、冷却速度調節機能をプラス。患者さんに合わせて、高速冷却・中速冷却・低速冷却から選択することができ、快適性を考えたフレキシブルな体温調節が行えるようになりました。
高速冷却:約4℃の最も冷たい冷却水温を使用して、高速で体温を下げていきます。
中速冷却:冷却水温を体温より常に15℃低くなるように自動調整しながら、中速で体温を下げていきます。
低速冷却:冷却水温を体温より常に10℃低くなるように自動調整しながら、徐々に体温を下げていきます。患者さんにはもっとも心地よい冷却速度です。
温度設定は治療状態に合わせ、マニュアル、オート、モニタの3モードから選択できます。
マニュアルモード:ブランケットの循環水の温度を設定温度に保ちます。
オートモード:ブランケットの循環水温度を自動調整して、患者体温を設定温度に保ちます。
モニタモード:温度プローブを接続することで体温計として使用できます。