

高頻度振動換気とは解剖学的死腔よりも少ない1回換気量で、通常の呼吸回数の4倍以上の換気回数で振動を発生させることで患者さんを換気するものです。新生児領域では既に多くの施設で採用された換気法ですが、この度成人領域にも使用できるパワーをもった成人用高頻度振動換気装置「3100B HFOV」をリリースしました。
高圧による肺損傷を回避
従来の換気方法を用いると、高い気道内圧により肺が損傷を受ける症例に対して高頻度振動換気は適切に酸素化・炭酸ガス排出しながらも、気管や肺胞レベルでの圧が低く抑えられ、また、従来の換気方法では繰り返される拡張と収縮による圧損傷の危険性も回避することができます。

重度の肺疾患への最新の治療法
高頻度振動換気は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する効果は既に認められています※。また、従来の換気法では気道内圧を30cmH2O以上としなければならないような重症の肺疾患や、気胸等によるエアリークで肺胞を開存させておくことが困難な状態、ARDSで両側性浸潤が見とめられる場合など(” High Frequency Oscillatory Ventilation of the Adult Patient Protocol” Duke University Hospital Department of Respiratory Care Servicesより)にも、最高気道内圧が高くなり過ぎず効果的に換気をすることができます。
※High-frequency oscillatory ventilation for acute respiratory distress syndrome in adult patients. Derdak, S. Crit Care Med 2003;31::S317-323