

AVEAに新生児専用の換気モードとして搭載されたTCPLモードは、吸気フローの調整を手動で行うことができ、成人や小児患者様に使用されるPCVモードでの急激なフローによる肺への悪影響を抑え、未熟で脆弱な新生児患者様の肺をやさしく換気することができます。
また、一般的に、新生児用人工呼吸器のフローセンサは、応答性を優先して口元に設置されるものが殆どですが、時としてこの口元フローセンサはその抵抗により吸気/呼気抵抗を増加させたり、不必要なアラームを発生させたりすることがあります。
AVEAでは応答性を重視する場合の口元フローセンサと、吸気/呼気抵抗の軽減を優先する場合の本体内蔵フローセンサを使い分けることで、不必要なアラームに悩まされることから開放されます。
更に、従来の新生児・小児用人工呼吸器では呼吸回路の内径が狭く、常時フローが呼吸回路内を流れ続けることにより、呼吸回路内や呼気弁部分に多量の水滴が溜まり、呼気弁の動作が不安定になりがちでした。AVEAは呼気弁の手前に加温された呼気フィルターを配置し、呼気弁への水滴や分泌物の付着を防ぐことで、呼気弁の安定した作動を可能とし、定期的な呼気弁部分の水抜きなど煩わしい作業が不要としました。多彩な換気機能と安全機能を有するAVEAは、成人患者様はもとより新生児・小児患者様に対しても、より安全で快適な換気を提供します。
特徴
100L/分を超えることもある患者さんの吸気努力。配管の供給能力は通常60〜70L/分がMaxです。このためAVEAはガスを一時溜めておくアキュムレータを内臓。200L/分以上のガスの供給を可能とし、吸えないことによる不快感、呼吸筋の疲労、呼吸仕事量の増加などの問題を未然に防止します。
2相式のCPAPモードであるAPRV/BiPhasicモードを搭載。高圧相により肺胞虚脱を改善し、低圧相への転換時にはCO2を排出します。低圧相はもちろん高圧相でのPSVによる換気も可能です。
『至適吸気フローを調節するPSVライズ』
自発呼吸を楽にするPSVも器機から送られるフローが高すぎたり、低すぎることがあります。AVEAではPSVの立ち上がりを調節できるPSVライズ機能を搭載。患者さんにとってベストな吸気フローを設定いただけます。
『PCVやTCPLでフローによる呼気制御可能』
PCVやTCPLの吸気が終了するタイミングが合わない患者さんには、フローサイクル機能により、吸気の終了するタイミングをピークフローの0〜45%で設定いただけます。
マシンボリュームを設定することで、PCVモードでピークフローが減少しても、設定1回換気量が送られていない場合には自動的に送気が継続され、設定した1回換気量を保証します。
より鋭敏なトリガが求められる新生児。AVEAでは口もとに取り付けできるフローセンサも用意され、新生児での応答性の良いPTVを可能にしています。
左右の肺を別々の人工呼吸器で換気するILV。専用ケーブルで接続するだけで、2台のAVEAを同期させることが可能です。換気回数はマスタ側で設定されますが、その他の換気パラメータは、個別に設定可能です。
PRVCモードでは、気道抵抗、コンプライアンス、自発呼吸など患者さんの状態に合わせて、吸気レベルを自動調整しながら設定した1回換気量を送気。PSVと同じ送気ですから、患者さんに対する吸気同調性が高いうえ、ボリュームコントロールに比べて最高気道内圧を低く抑えることができます。また、PRVC同様の動作をするVsyncをボリュームコントロールモードの一機能としても搭載。AVEAは使い方に合わせ、2つのユーザーインターフェースを持っています。
従圧式換気では、肺の改善とともに増加する換気量による肺傷害を防止するために頻繁な観察と圧調整が必要でした。AVEAでは設定1回換気量(ボリュームリミット)に達すると自動的に呼気に転換し、肺の過膨張や気胸の発生を防止します。
『気管チューブ末端での圧を制御するAAC』
気管チューブの内径と長さにより発生する圧降下。Yピースでの回路内圧と気管チューブ先端の気道内圧では、この圧降下によって実際の圧が異なります。AAC機能によってこの圧降下を自動補正し、設定吸気圧と気道内圧を一致させることが可能です。
『コンプライアンス補正で従量式換気量を保証』
回路内圧の上昇によって、回路容積が増加し、患者さんへの1回換気量が減少してしまう従量式換気。AVEAではコンプライアンス補正を行い、従量式換気やPRVCモードで気道内圧に左右されない、一定の換気量を患者さんに送ることができます。
圧縮空気(窒素・酸素混合ガス)の代わりにガス密度が顕著に低いHelioxgガスを換気にも使えます。狭窄などにより気道が狭くなった症例においてもHelioxガスはその低いガス密度により、拡散が容易に行われることが期待されています。
数字だけではわかりにくい患者さんの呼吸リズム変化もアナログ波形ならひとめでわかります。強制換気の吸気は赤、呼気は青、自発呼吸にトリガした吸気は黄など、見やすく工夫されています。
患者さんの経時変化を最大24時間、グラフ(ヒストグラム)と数値(表)で記憶。詳細に確認したい時間帯を拡大表示することも可能です。
メインおよびループ画面では、波形を静止させ、数値の確認やトレンドでは読み取りにくい細かな肺の病態・特性変化も確認いただけます。
気道狭窄やつまりなどにより発生するAuto PEEP。AVEAはAuto PEEP測定専用画面で、簡単・安全に測定が行えます。
モニタ画面では全43種類のパラメータから病院の記録フォームに合わせ、最大15個のパラメータの選択や自由なレイアウトが可能です。
ガスは圧と温度によって体積(=量)が異なります。湿度と温度の違う加温加湿器(37℃)と人工鼻(25℃)で別々に補正が行われ、正確な換気量を表示します。
専用画面から、患者さんの最大吸気陰圧(MIP)と吸気開始100msec後の吸気陰圧(P100)を測定。患者さんのウィーニング指標となります。
内部バッテリだけでもAVEAと内部コンプレッサによる換気が30分間可能ですから移動中でも換気を継続できます。外部バッテリを追加すればAVEAだけで8時間、内部コンプレッサ併用でも2時間の作動が可能です。
ネブライザ使用時に、1回換気量の増加を防ぐ自動補正を実施。PSCなどの自発呼吸時にもネブライザが可能です。
呼気ガスはウォータトラップとともにブロック化され加温される呼気フィルタを経由して、呼気フローセンサと呼気弁に流れます。呼気フィルタによって除菌されるため、呼気フローセンサと呼気弁の洗浄・滅菌が不要となり、看護師さんの日常のメンテナンス作業が軽減されます。
新生児から成人まで呼吸管理が可能なAVEAは、患者サイズを選択することで、それに適したモードや吸引時酸素濃度などを選択します。また、モードを選択すると関係のあるパラメータのみ表示し、操作方法に迷うこともありません。
Helioxとはヘリウムと酸素の混合ガスです。Helioxは気道抵抗の高い患者様に対して低い気道内圧で換気がおこなえるという利点、分子量が小さい単原子分子であり、窒素の2倍のスピードで気道を通過できる特性を持っています。この特性を人工呼吸に生かし、 COPDのように気道抵抗の高い患者様でも、通常のガス(エアーと酸素)を使用するよりもより低い気道内圧で換気をおこなうことが可能です。
PICU人工呼吸器プロトコールを米国 デューク大学より入手いたしました。 人工呼吸器AVEA、VELA、3100Aを、より快適にご使用頂くための情報としてご覧いただければ幸いです。
「ディスポーザブル」及び「リユーザブル」呼吸回路図をPDFファイルで ダウンロードすることができます。