

これまで人工呼吸器は、患者様に装着した状態での移動が困難で、検査や治療などで病棟間を搬送する際に支障をきたしていました。
VELAは本体内に高性能タービンを搭載することで、圧縮空気配管やコンプレッサーを使わなくても、人工呼吸器を駆動させることを可能にしました。
更に、標準で搭載される内蔵のバッテリーも最大で6時間の駆動を可能とし、併せて、機能的な架台に酸素ボンベを搭載すれば、酸素の配管も気にせず適切な酸素濃度を維持することができるため、酸素や電源を確保できない状況でも必要十分な性能を維持することができます。
これらの特徴を最大限に発揮する場面は搬送時に他ならず、ライフラインが確保できない緊急災害時にも大いに威力を発揮します。
搬送時においてもVELAはその呼吸管理に妥協を許しません。 本体正面の大半を占める、10.4"インチの大きなタッチパネルは、ループ波形やトレンドグラフなど、多くの情報を使用者に提供することができ、人工呼吸器の要である呼吸モードに関しても、最新のAPRVやPRVCを含め11種類の中からもっとも適切なものを選択、高度なリーク補正機能を有したNPPV(マスク換気)モードも含めると、いかなる状況の患者様にも的確な対処を行うことがVELAでは可能です。
特徴
@W330×D368×H305、17.3kgのコンパクトサイズ。
A10.4"のカラータッチスクリーンは操作性も高く、3波形表示などモニタリング機能も充実。
B圧縮空気配管が要らないタービンコントロールを採用。
C最大6時間の稼動が可能な長時間バッテリを搭載。
D低圧酸素入力ポートを使えば、フローメーターからでも100%までの酸素濃度コントロールが可能。
Eネブライザも内蔵。
NPPV 中に検査室や病棟への移動が必要な場合や、NPPVによるマスク換気から挿管チューブによる換気へ移行する場合、従来はNPPV 専用器、手動式蘇生バッグ、別の呼吸器の準備、回路交換が必要でした。こんな場合でもVELAは換気モードを切り替えるだけですから、器械や回路の交換によるリスクと手間を減らします。
6 時間バッテリと低圧酸素入力ポートを持ったコンパクトなVELAは、長時間の病院間搬送中にも、PRVCモード、PSV、波形モニタリングといったICUや病棟で行われている高度な呼吸管理をそのまま実施いただけます。
個室から大部屋への、あるいはICU内でのベッド間移動といった比較的短時間の移動でも、通常は一時的な回路の取り外し、手動式蘇生バッグによる換気、移動した呼吸器への再装着が必要です。VELAはAC電源コンセントを外すだけ。回路交換やモード変更も不要ですから、まさにそのままの状態で移動でき、患者さんへのリスクを最小限に、スタッフの方への負担も軽減します。
VELAを装着したまま、移動前、移動中、移動後も同じ換気条件による換気を継続いただけます。
ビデオ出力機能を持ったVELAは、プロジェクタによりモニタ画面を拡大投影できます。キー操作や換気状態によって変化する画面を見ながらの、より解りやすい、効果の高い院内勉強会を実施いただけます。また、医療ガス配管なしでも作動しますから、カンファレンスルームなどの勉強会に適した場所で人工呼吸器の勉強会を実施いただけます。
地震などによりライフラインが断絶した緊急災害時でも、タービンコントロール、6時間バッテリを搭載したVELA はそのままの換気条件で呼吸管理を継続。医療ガス配管のない場所での使用も可能ですので、講堂や会議室といった臨時の救急場所でも患者さんを柔軟かつ幅広く受け入れいただけます。
最大40L/分のリーク補正と20L/分まで設定できるバイアスフロー。リーク量を自動確認しオートトリガを防ぐトリガ補正機能も内蔵。マスクからのリークによるフロー不足やオートトリガを解消し、快適なNPPV換気が可能です。挿管時には使用している回路をそのまま継続使用できるので、回路交換や機器交換のリスクも軽減。さらに6時間バッテリを搭載したVELAは、マスク換気を行いながらの院内移動も可能です。
豊富な換気モードを備えることにより、幅広い患者さんに対応。モード選択時にも、モードに関連したパラメータのみ表示し、操作に迷うこともありません。
100L/分を超えることもある患者さんの吸気努力。VELAは、ガスを一時的に溜めておくチャンバとともに、高レスポンスの高速タービンを内蔵し、瞬間最大流量は180L/分まで対応。吸えないことによる不快感、呼吸筋の疲労、呼吸仕事量の増加などの問題を未然に防止しています。
2相式のCPAPモードであるAPRV/BiPhasicモードを搭載。高圧相により肺胞虚脱を改善し、低圧相は転換時にはCO2を排出します。もちろん各相でのPSVによる換気も可能です。
PRVCモードでは、気道抵抗、コンプライアンス、自発呼吸など患者さんの状態に合わせて、吸気圧レベルを自動調整しながら設定した1回換気量を送気。PSVと同じ送気ですから、患者さんに対する呼気同調性が高いうえ、ボリュームコントロールに比べて最高気道内圧を低く抑えることができます。また、PRVC同様の動作をするVsync.をボリュームコントロールモードの一機能としても搭載。VELAは使い方に合わせ2つのユーザーインターフェースを持っています。
マシンボリュームを設定することで、PCVモードでピークフローが減少しても、設定1回換気量が送られていない場合には自動的に送気が継続され、設定した換気量を保証します。
数字だけではわかりにくい患者さんの呼吸リズム変化も、アナログ波形ならひとめでわかります。強制換気の吸気は赤、呼気は青、自発呼吸にトリガした吸気は黄など、見やすく工夫されています。
メインおよびループ画面では、波形を静止させ、数値やトレンドでは読み取りにくい細かな肺の病態・特性変化も確認いただけます。
患者さんの経時変化を最大24時間、グラフ(ヒストグラム)と数値で表示。 詳細に確認したい時間帯を拡大表示することも可能です。またアラーム発生履歴は約15,000件までイベントログに保存され、過去のアラーム情報も確認することができます。
メイン画面でのモニタ数値表示(5項目)や、15項目のパラメータを同時に表示するモニタ数値画面では、病院の記録フォームに合わせ、表示項目を自由にレイアウトいただけます。
換気中に吸気ホールドあるいは呼気ホールドキーを操作することによって、肺胞圧、コンプライアンス、AUTO PEEPも測定可能です。
ガスは圧と温度によって体積(=量)が異なります。湿度と温度の違う加温加湿器(37℃) と人工鼻(25℃)で別々に補正が行われ、正確な換気量を表示します.。