日本蛍光ガイド手術研究会第8回学術集会 ランチョンセミナー3「ICG蛍光造影を活用した循環補助デバイスの研究開発から考えるICGの新たな可能性」 告知
- 掲載:2025年04月
- 文責:急性期ケアエリアチーム

2025年5月23日(金)~5月24日(土)に、日本蛍光ガイド手術研究会第8回学術集会(当番世話人:杉江 知治先生 関西医科大学香里病院 化学療法センター センター長)が開催されます。
会期2日目の5月24日(土)に、日本蛍光ガイド手術研究会第8回学術集会、浜松ホトニクス株式会社、アイ・エム・アイ株式会社共催で「ランチョンセミナー3」を開催いたします。
日時 : | 2025年5月24日(土) 12:20~13:20 |
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会場 : | 京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホール 第一会場 |
演題 : |
ICG蛍光造影を活用した循環補助デバイスの研究開発から考えるICGの新たな可能性 |
演者 : |
藤原 立樹 先生 |
座長 : |
杉江 知治 先生 |
共催 : |
日本蛍光ガイド手術研究会第8回学術集会 |
学会公式 サイト : |
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チラシ : |
浜松ホトニクス社製PDEシリーズは、生体に注入されたICG(インドシアニングリーン)の蛍光観察を目的とした装置です。これまで、確認しづらかった組織の微小血管やリンパ管の走行をICGの蛍光反応を利用して捉えることができるようになり、この方法を用いた臨床応用が多数報告されています。
今回、藤原立樹先生(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心臓血管外科学 講師)をお招きし、ICGの蛍光観察について新しい応用方法、またそのアイデアをご講演いただく予定にしております。

~抄録より~
インドシアニングリーン(ICG)は、医療分野で広く使用されているシアニン系の色素であり、特定の波長の光によって励起され、蛍光を発する性質を持つ。この特性を利用したICG蛍光造影は、外科系の様々な領域において、術中のリアルタイム評価手法として応用されている。
私の専門である心臓血管外科領域では、特に冠動脈バイパス術におけるグラフト血流の評価に用いられている。しかしながら、ICG蛍光造影がすべての医療施設で普及しているわけではなく、私自身もかつてはそれほど馴染みのある技術ではなかった。
ICGの新たな可能性を模索する契機となったのが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックである。当初のCOVID-19は、高病原性かつ急速な進行を伴い、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に至る重症例では、膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)の装着が数時間以内に必要となる状況もあった。ECMOは人工肺と血液ポンプで構成される強力な循環補助デバイスであるが、その運用にはいくつかの課題が存在する。私が勤務する施設は、COVID-19パンデミック時に東京都内でのECMO治療において中心的な役割を担った。そうした中で、治療の困難さを痛感し、いくつかの研究的着想を得るに至った。
本セミナーでは、我々が取り組んだECMOに関する課題の克服を目的とした動物実験および臨床研究において、ICGをどのように活用したかを具体的に紹介する。そのうえで、ICGの持つ新たな可能性について、皆様とともに考察を深めていきたい。
初夏の訪れを感じる京都にて、「光が織りなす科学と創造」を垣間見ていただければと存じます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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