第51回日本集中治療医学会学術集会 教育セミナー(ランチョン)45「重症患者の眠りを考えよう!」ご報告
- 掲載:2024年04月
- 文責:在宅・睡眠事業推進室
2024年3月14日(木)~3月16日(土)に第51回日本集中治療医学会学術集会が開催され、会期最終日の3月16日(土)に「教育セミナー(ランチョン)45:重症患者の眠りを考えよう!」を共催いたしました。
本セミナーでは、集中治療領域における睡眠ステージの客観的評価から適切な介入や睡眠ケアについて、2名の演者の先生よりスリーププロファイラー2LE RTAを用いた評価を踏まえ、ご講演いただきましたのでご報告申し上げます。
開催日時 : | 2024年 3月16日 (土) 12:00~13:00 |
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会場 : | 第19会場 ニューオータニイン札幌 北斗の間 |
演題 : |
重症患者の眠りを考えよう! |
講演① : |
「PADIS の「S」を評価する |
講演② : |
「快適な睡眠環境の構築と患者ケア向上 |
座長 : |
升田 好樹 先生 |
共催 : |
第51回日本集中治療医学会学術集会 アイ・エム・アイ株式会社 |
抄録 : |
PADISの「S」を評価する ~スリーププロファイラー2 LE RTA~
丹保亜希仁先生のご講演では、PADISガイドラインの「S:Sleep disruption」について、ICUでは環境(音、光など)、患者ケア、検査、治療など必要な処置が睡眠妨害因子となり、睡眠障害に繋がっていること、重症患者における睡眠障害がせん妄の発症率上昇、人工呼吸期間延長、認知機能・免疫機能低下に関連することをご説明いただきました。
また、スリーププロファイラー2 LE RTAを用いることで、リアルタイムかつ客観的に判定することの有用性や、デクスメデトミジン(鎮静薬)などの薬剤による睡眠への影響についてご講演いただきました。
快適な睡眠環境の構築と患者ケア向上 ~ICUにおける睡眠へのアプローチ~
春名順平先生のご講演では、睡眠障害の総論として全身に与える影響や重症敗血症患者の睡眠の特徴や、スリーププロファイラー2 LE RTAを用いた重症患者の挿管時及び抜管時の睡眠状態と薬剤の影響についてご説明されました。
また、ICU患者の睡眠ケアの介入の一つとして、概日リズムに影響を及ぼす最も大きい要因が「光」であること、睡眠環境を整えることが適切な睡眠評価において重要であるということについてご講演いただきました。
PICS予防としての睡眠評価の重要性を治療及び睡眠ケアの実態を基にご講演され、大盛況の教育セミナーとなりました。
最後に、座長をお引き受けいただいた本学会大会長でもある升田好樹先生、素晴らしいご講演をしていただきました丹保亜希仁先生、春名順平先生に心より感謝申し上げます。
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