監修:山内 基雄 先生
奈良県立医科大学 医学部看護学科
臨床病態医学講座 教授
概日リズム睡眠・覚醒障害群 4)
概日リズムの24時間周期が乱れることで、睡眠と覚醒のリズムが崩れ睡眠が妨げられます。
睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)
睡眠・覚醒のタイミングが社会的に許容される時間帯から通常2時間以上後退する、いわゆる遅寝遅起きリズムに陥った状態です。そのため、通常の時間に寝ようとしても眠れず、朝にはひどい眠気のために、登校や通勤に間に合う時間に離床することができません。
睡眠・覚醒相前進障害(ASWPD)
DSWPDとは逆に、入眠・覚醒のタイミングが2時間以上早く、いわゆる早寝早起きの状態に陥った状態です。早朝覚醒や中途覚醒、日中の眠気が主訴です。
不規則睡眠・覚醒リズム障害
概日リズムの欠如により、時間的な規則性を失い睡眠と覚醒が不安定となります。
非24時間睡眠・覚醒リズム障害
24時間の明暗周期とそれと同調しない睡眠・覚醒の概日リズムのズレにより、
不眠や日中の過度の眠気、もしくは両方が出現する時期と無症候期が交互に出現します。

交代勤務障害
通常の睡眠中である時間帯に勤務時間が含まれることによって生じます。
時差障害
概日リズムの睡眠パターンと明暗周期が時差帯域の変更によって一次的に一致しなくなるのが特徴です。
治療法
高照度光治療器を用いた、体内時計の同調を促す治療。規則的な睡眠・覚醒リズムを整えるため方法が有効です。
その他の睡眠関連疾患
【 参考文献 】
| 1. | 厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023 https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf |
| 2. | Shen X, et al. Nighttime sleep duration, 24-hour sleep duration and risk of all-cause mortality among adults: a meta-analysis of prospective cohort studies. Sci Rep. 2016 Feb 22:6:21480 |
| 3. | Marc W, et al. Social jetlag: misalignment of biological and social time. Chronobiol Int. 2006;23(1-2):497-509 |
| 4. | 一般社団法人日本睡眠学会:睡眠障害国際分類第3版 株式会社ライフ・サイエンス出版, 2018 |
| 5. | 日本呼吸器学会、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020 https://www.jrs.or.jp/publication/file/guidelines_sas2020.pdf |
| 6. | みんなの呼吸器 Respica 2024 Vol22 no.1:96-98 |
| 7. | Mokhlesi B,et. al. The effect of sex and age on the comorbidity burden of OSA : an observational analysis from large nationwide US health claims database. Eur Respir J. 2016 Apr;47(4):1162-1169 |
| 8. | 井上雄一×山城義広:睡眠呼吸障害Update2022 東京:株式会社ライフサイエンス,2022 |
| 9. | 宮地舞:歯科医師のための睡眠時無呼吸治療. 東京:クインテッセンス出版, 2022 |





