セミナー情報

第4回 日本リンパ浮腫治療学会学術総会 ランチョンセミナー
「科学的根拠に基づいた新しいリンパドレナージの提案 ーICG 蛍光リンパ管造影による解剖研究からみえるリンパの地図ー」ご報告

  • 掲載:2019年11月
  • 文責:クリティカル・ケア部
第4回 日本リンパ浮腫治療学会学術総会 ランチョンセミナー<br /> 「科学的根拠に基づいた新しいリンパドレナージの提案 ーICG 蛍光リンパ管造影による解剖研究からみえるリンパの地図ー」ご報告

会長:奥津文子先生(関西看護医療大学看護学部看護学科教授)副会長:小川佳宏先生(医療法人リムズ徳島クリニック理事長)

2019年10月6日(日)に第4回日本リンパ浮腫治療学会学術総会にて『赤外観察カメラシステムpde-neo』の製造元である浜松ホトニクス株式会社がランチョンセミナーを共催いたしました。

座長に学校法人後藤学園附属リンパ浮腫教育支援センター:佐藤佳代子先生、演者に岡山大学医歯薬学総合研究科人体構成学、形成再建外科:品岡玲先生、香川県立中央病院看護部:上山和代先生をお招きし、ご講演を賜りました。

ランチョンセミナー2
科学的根拠に基づいた新しいリンパドレナージの提案
―ICG 蛍光リンパ管造影による解剖研究からみえるリンパの地図―

日時 : 2019年10月6日(日)12:00~13:00
会場 : 第1会場(淡路夢舞台国際会議場 2F メインホール)
演者 :

品岡 玲先生

岡山大学 医歯薬学総合研究科 人体構成学
岡山大学病院 形成再建外科

上山 和代先生

香川県立中央病院 看護部

座長 :

佐藤 佳代子先生

学校法人後藤学園附属リンパ浮腫教育支援センター

抄録 :

※pdfが開きます(78KB)

ご講演は以下の流れで行われました。

  • 解剖のまとめ(リンパ管)
  • リンパ浮腫時のICG蛍光像変化
  • ICG蛍光リンパ管デモ
  • ドレナージデモ

品岡 玲先生
▲品岡 玲先生

リンパ管の解剖研究は難しく、広く行われているICG蛍光やリンパシンチによるリンパ浮腫診断において薬液をどこに注射すると、どこが造影されるかは、実際は十分にわかっていませんでした。
演者の品岡先生は、ICG蛍光がご献体でも観察できることに気づき、今まで非常に時間のかかるリンパ管の解剖研究を飛躍的にスピードアップすることに成功されました。これにより、53体ものご献体の全身のリンパ管をICG蛍光、リンパシンチ、CTなどを用いて詳細に確認されました。
その結果、下肢末梢からのリンパ流は4つのエリアに区分されること。どのリンパ流がどのリンパ節に到達するのか。その4つのエリアをきちんと造影する為には、どこにICGを注入することが最適な部位であるか。すなわち、リンパの地図を示されました。

佐藤 佳代子先生
▲佐藤 佳代子先生

造影される部位、エリアが明確になることで、リンパ浮腫の症状がどの部位で生じているか、どの部位はルートが残っているかを把握することが可能となりました。これはリンパドレナージにおいても有用であり、従来までセラピストの手の感覚に頼っていた治療の箇所やリンパ液を流すルートを画像として確認することができるようになりました。

後半は、ボランティアの方のリンパ流をPDEで観察し、リンパ浮腫患者のリンパ流の状況や走行についてご解説いただきました。加えて、実際に画像結果をもとにリンパドレナージを行う際のポイントについて香川県立中央病院看護部 上山和代先生に解説いただきました。

品岡 玲先生/上山和代先生/佐藤 佳代子先生
▲左から品岡 玲先生/上山和代先生/佐藤 佳代子先生

現在は熟練の技術が必要とされるドレナージですが、ICG蛍光によって患者さんのリンパ管の状況を画像として確認できれば、経験だけではなく科学的な裏付けをもってドレナージを実施することが可能となります。これにより、患者さんの症状にあったオーダーメードのドレナージが広く実現できるのではと期待されました。

今回のセミナーを通じて、下肢末梢のリンパ流の走行、造影方法が明確になったことで、リンパ管造影法の手技の統一化が可能となり、今後のリンパ・リンパ浮腫に関する研究、治療の発展に大きく寄与するものであると感じました。

会場の様子

最後に今回のランチョンセミナー座長をお務めいただいた佐藤佳代子先生、ご講演いただいた品岡玲先生、上山和代先生にこの場をお借りして御礼申し上げます。

文献のご紹介
*SHINAOKA, Akira, et al. Correlations between tracer injection sites and lymphatic pathways in the leg: a near-infrared fluorescence lymphography study. Plastic and reconstructive surgery, 2019, 144.3: 634-642.

アイ・エム・アイ株式会社 IMI.Co.,Ltd

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