第30回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 コーヒーブレイクセミナー1 「経皮血液ガスモニターの有用性について」ご報告
- 掲載:2021年05月
- 文責:レスピラトリ・ケア部
第30回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術講演会(会長:京都大学大学院 医学研究科 呼吸管理睡眠制御学講座 陳 和夫 先生)にて、座長に順天堂大学医学部 大学院医学研究科 呼吸器内科学 塩田 智美 先生を、演者に京都大学大学院 医学研究科 呼吸管理睡眠制御学講座 陳 和夫 先生をお招きし、コーヒーブレイクセミナー1「経皮血液ガスモニタの有用性について」を共催させていただきました。
日時 : | 2021年3月19日(金)16:10~16:50 |
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会場 : | A会場 京都市勧業館「みやこめっせ」3F |
演者 : |
陳 和夫 先生 |
座長 : |
塩田 智美 先生 |
抄録 : |
はじめにヘンダーソン・ハッセルバルヒの肺胞換気式が意味するもの、酸素投与量と換気量のバランスによりPaCO2が変化することを生理学的な観点で分かりやすくご説明いただきました。
続いて、代表的な睡眠障害と睡眠関連呼吸障害、アメリカ睡眠学会での低換気の定義にふれ、計測値の遅れさえ容認すれば経皮血液ガスモニタによる評価は有用、と記載があることをご紹介いただきました。
低換気の定義に触れたのち、2020年度診療報酬改定の申請に関する背景、経緯を、また2022年度診療報酬改定の要望案として急性期領域への経皮血液ガスモニタの適応拡大のための準備に取り組まれていることもお話いただきました。
▲ 演者:陳 和夫 先生
▲ 座長:塩田 智美 先生
ここから実際の患者様の臨床例と関連する文献等が紹介されました。
いずれの臨床例も非常に興味深い内容ばかりで、SpO2モニタだけでは気付きにくい夜間低換気に対する、経皮血液ガスモニタや必要に応じたPSGの併用による呼吸評価方法をご紹介いただきました。詳細につきましては是非セミナーDVDをご覧ください。
本セミナーの結語として、経皮血液ガスモニタは、診療報酬や機器および消耗品などの使用に際してのコストや、瞬時の反応性を求める際の難しさなど課題はあるものの、睡眠中や人工呼吸中の患者様のコントロールと経過観察を連続で非侵襲的に行うには有用であり、また原因不明の低酸素血症の病態生理の解明に有用である、と締めくくられました。
素晴らしい講演をいただいた演者の陳先生、スムーズな司会進行により本セミナーを成功に導いてくださった座長の塩田先生に深く感謝を申し上げます。
↓本セミナーのDVDは、下記よりお申込みください。↓
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