HFOV 海外文献のご紹介
- 掲載:2014年04月
- 文責:人工呼吸器部
新生児の観察研究の結果において、高頻度振動換気法(HFOV)は、従来換気法と比較して、追跡時の末梢気道機能がより良好であることが示唆されている。この知見を確認するための無作為化試験のデータが求められている。
在胎 29週未満で出生し、出生直後のHFOVと従来換気法を比較する多施設共同無作為化試験に登録された後に、思春期に到達した319症例を調査した。試験は新生児 797例を対象とし、うち 592例が生存退院した。参加者が11~14 歳になった時点で質問票への回答を依頼し、肺機能と呼吸器の健康状態、健康に関連したQOL、機能状態に関して、HFOVに無作為に割り付けられた患者の追跡データと従来換気法に無作為に割り付けられた患者の追跡データを比較した。主要評価項目は、呼気肺活量の 75%での努力呼気流量(FEF75)とした。
HFOV群は、末梢気道機能の検査でより良好な結果を示した(FEF75 の z スコア:HFOV -0.97 対 従来換気法 -1.19,補正後の差 0.23 [95%信頼区間 0.02~0.45])。そのほか1秒量、努力肺活量、最大呼気流量、拡散能、インパルスオシロメトリー所見など複数の呼吸機能の測定結果においても、HFOVを支持する有意な差が認められた。学校の教科についても、HFOV群は、従来換気法群と比較して、調査した 8科目中 3科目で教師から有意に高い評価を受けていたが、機能的転帰に関してはほかに有意な差は認められなかった。
超早産児を対象とした無作為化試験において、HFOVを受けた症例は、従来換気法を受けた症例と比較して、11~14 歳の時点での肺機能が優位であった。また機能的転帰がより不良であることを示すエビデンスは認められなかった。
(National Institute for Health Research Health Technology Assessment Programme及び他から研究助成を受けている。)
オリジナル記事元
Late Outcomes of a Randomized Trial of High-Frequency Oscillation in Neonates
(The New England Journal of Medcine)
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1309220
(2014年4月人工呼吸器部)
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