第5回ICG蛍光Navigation Surgery研究会
- 掲載:2012年11月
- 文責:クリティカル・ケア部
本年10月20日 キャンパスプラザ京都にて、「第5回蛍光Navigation Surgery研究会」が開催されました。弊社は共催企業として浜松ホトニクス株式会社と共に、今回のセミナーのお手伝いをさせて頂きました。遠方からも多くの先生方にご参加頂き、会場には約80名の先生方にお集まり頂きました。
ICG蛍光法とは、主に肝機能検査、循環機能検査、眼底造影用の試薬として用いられているICG(インドシアニングリーン)の強い蛍光特性を利用した方法で、既に20年前から臨床使用されております。 蛍光Navigation Surgery研究会は、ICG蛍光法の有用性・安全性を検証し、安全な施行を啓発し、知識の交流を深めることを目的に、京都大学乳腺外科教授 戸井雅和先生、釧路労災病院院長 草野満夫先生、橋本クリニック院長 橋本隆先生を発起人に発足されました。
今回は、京都大学 肝胆膵・移植外科 教授 上本伸二先生当番世話人の下、午前中は基礎・蛍光プローブ等のあらたな蛍光物質の観察・先進的な研究について講演、続いて乳癌・リンパ浮腫等の分野で臨床応用されている蛍光法の使用方法や、臨床的工夫が報告され、質疑応答では活発な意見が飛び交っておりました。
午後の部では、肝胆膵外科・その他領域のセッションがありました。もともとICGと密接な関係のある臓器である肝臓のセッションでは、胆道造影や血流の分布の確認など様々な用途での発表がありました。その他領域では、消化管領域、泌尿器領域・下肢血管の血流評価など多岐にわたる分野で蛍光法の有用性について、発表がありました。
特別講演では、京都大学大学院 医学研究科・病態生物医学分野 教授 松田 道行先生をお招きし、生きた細胞の分子活性状態をリアルタイムに観察する技術に関しての講演がありました。病理分野の癌研究において、死滅した細胞の観察が従来の方法でありましたが、生きている癌細胞の観察が可能となり、病理分野での新たな可能性を拓く最先端技術の有用性を知る機会となりました。
シンポジウムでは、最近使用報告が増えてきているICG蛍光法を用いた血流評価について慶應大学 木須伊織先生、東京大学 原尚子先生、新潟市民病院 飯沼泰史先生、京都大学 西田久史先生、済生会滋賀県病院 岡英輝先生、つくば血管センター 寺崎宏明先生に御講演頂きました。癌術後の再建時、縮小手術に向けた切除部位の判断、処置後の評価の判断等、様々なシーンで、簡便かつリアルタイムに血流を評価したいケースがあります。今回は様々な症例のICG蛍光法を用いた血流評価方法について発表がありました。
最後に、ご多忙中にも関わらず、座長の労、講演の労をお取りいただきました先生方、長時間ご聴講頂きましたご来場の皆様に、この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。
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