セミナー情報

第39回日本集中治療医学会学術集会 教育セミナー1「心停止後低体温療法時における脳機能モニタリングとしてのaEEG」

  • 掲載:2012年04月
  • 文責:クリティカル・ケア部
第39回日本集中治療医学会学術集会 教育セミナー1「心停止後低体温療法時における脳機能モニタリングとしてのaEEG」

近年、ベッドサイド(ICU・NICU・術中)の状況下において脳波をリアルタイムでモニタリングしていくという傾向があります。そこで用いられているトレンドaEEGは、欧米ではすでにスタンダード化しております。
4年前の2008年にNICUを通して日本に導入されたaEEG (amplitude-integrated-EEG)ですが、今年は本格的に成人ICU・術中臨床領域に啓蒙していく運びとなりました。

去る2月28日「第39回日本集中治療医学会」にて、座長に日本大学附属板橋病院・救命救急センター・木下浩作先生、演者にルンド大学・Intensive and Perioperative Care、Hans Friberg先生をお招きし、ランチョンセミナー(「心停止後低体温療法時における脳機能モニタリングとしてのaEEG」)を開催いたしました。

ご略歴

2011-
Senior Consultant, Intensive and Perioperative Care, Lund University Hospital

2010- European editor, Therapeutic Hypothermia

2009-11
Director, Dept of Emergency Care, Lund University Hospital, Sweden

2008- Worksheet author for G2010, ALS committee (ILCOR)

2005-08 Medical Director, ICU, Lund University Hospital

登録会員

SFAI- Swedish Association of Anesthesiology and Intensive Care

SSAI- Scandinavian Society of Anesthesiology and Intensive Care

HLR-Rådet- Swedish Resuscitation Council

SCCTG- Scandinavian Critical Care Trials Group

ERC- European Resuscitation Council

ESICM- European Society of Intensive Care Medicine

海外ではすでに脳機能モニタリングにおいて脳波と連動してaEEGでの評価がなされています。一般に非てんかん重積症等の脳機能を診て、患者さんの動向を継続的に診断していきます。従来の賦活検査を用いたコンベンショナルの脳波と比べ、長期に渡り背景脳波を閲覧します。場合によっては3日以上連続して記録されることもあります。従来の脳波だけでは相当量のデータになり、見返すだけでも大変でした。

aEEG とはEEGの振幅を反映したもので、トレンドは青色で表示され、赤色の縦軸はそれぞれ1,2,3,4,5,10, 25, 50 , 100μVの振幅度合を示します。0 から 10 μVは整数で、10 μV以上は対数で表示されます。横軸のスケール速度は1時間に 6cmで判断します。周波数も2~15Hzの領域に設定します。

座長

てんかん発作は律動的に一定時間のパターン振幅が見られ、これをaEEGに反映することにより、軌跡の起点が上がります。この変化により、けいれん発作としての箇所が簡易に認識できるわけです。またパターン認識であるため、低振幅が連続するパターン、SWC(Sleep Wake Cycle)を診る事により、患者さんの脳機能動向を知ることができます。

Hans先生の講演の中では、心停止後の低体温を指標に置いておられました。場合によっては脳機能が著しく悪くなり、発作を起こすことも証明されています。このような現象は常に脳波を記録していないと診断できません。aEEGを使用することにより、より長期での脳機能モニタリングが簡易にできる時代が来ました。低体温療法における脳機能の動向は、より変化が予想されるため脳波を持続的に録る必要がある。但しaEEGは振幅を反映したものであり、最終的には生波形を診て判断することが重要になるということを強調しておられました。

一般に外科的合併症といわれる低酸素症、脳梗塞、薬物、薬物離脱、感染、手術による損傷、代謝異常などは発作の可能性を高めるとされています。その内の10%近くが複雑部分発作、あるいは非痙攣性発作を生じるといわれています。昏睡状態の患者さんが非痙攣性の発作を起こす頻度は5~50%と推定されます。これらの事実を考慮すると、aEEGなどによる脳波モニタリングなしで真の発作の判断はつかないのは言わざるおえません。そして日本のICU・NICU・術中のベッドサイドにおいても、欧米のようにaEEGなどによるリアルタイムで長期に渡る脳波モニタリングが可能であり、また必要とされているといえるのではないでしょうか。

↓Hans Friberg先生の発表資料をダウンロードいただけます。↓

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