第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 モーニングセミナー3 「陰圧換気再考:BCV -The Old Rookie-」ご報告
- 掲載:2025年12月
- 文責:慢性期・在宅ケアエリアチーム
第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(2025年10月24日~25日)にて、会期2日目にモーニングセミナー3を共催いたしました。
本セミナーでは、座長に大嶋 康義先生(新潟大学大学院 医歯学総合研究科 呼吸器・感染症内科学分野 助教)、演者に門脇 徹先生(国立病院機構松江医療センター 呼吸器内科医長/教育研修部長)をお招きし、『陰圧換気再考:BCV-The Old Rookie-』をテーマに、体外式陽陰圧換気(Biphasic Cuirass Ventilation:BCV)についてご講演いただきました。
| 日時 : | 2025年10月25日(土) 9:00~9:40 |
|---|---|
| 会場 : | F会場 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター3F 「中会議室302」 |
| 演題 : |
陰圧換気再考:BCV -The Old Rookie- |
| 座長 : |
大嶋 康義 先生 |
| 演者 : |
門脇 徹 先生 |
| 抄録 : |
セミナーの概要
今回のセミナーでは、陰圧換気の歴史的背景から具体的な臨床応用まで、幅広くご紹介いただきました。
陰圧換気は、胸郭の外側から陰圧をかけて呼吸を補助する方法で、生理的呼吸に近い換気ができる点が特徴です。現在は陽圧換気が主流ですが、かつては人工呼吸の原点として広く用いられていました。
体外式陽陰圧換気BCV(Biphasic Cuirass Ventilation)に関しては、具体的な症例を交えた臨床応用の解説がありました。
排痰促進、無気肺解除、換気改善、リハビリテーション効果など、BCVの多様な活用やBCVとNPPVの相違点、BCVのモードが報告されており、HFNCやNPPVとの併用においても有用であった症例にも言及されています。特に、胸郭が硬い疾患や分泌物が貯留している症例など、既存の陽圧換気では対応が難しいケースへの有用性が示されました。
キャッチーで分かりやすく、実臨床に基づいた内容で、当日は朝早い時間にもかかわらず多くの参加者が集まり、大盛況のセミナーとなりました。
本セミナーは、陰圧換気が「過去の遺産」ではなく、現代の呼吸管理に「新たな選択肢」をもたらす技術であることを改めて実感できる貴重な機会となりました。

最後に、座長をお引き受けいただいた大嶋 康義先生、素晴らしいご講演をしていただいた門脇 徹先生に、心より感謝申し上げます。

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