韓国ACEMEDICAL社 訪問記（ビデオ喉頭鏡 AceScope）

5月22日～24日の3日間、新商品AceScope製造業者であるACEMEDICAL社の工場視察の為、韓国、ソウル市を訪問しました。

コロナの影響による規制が緩和され、再び国外出張が可能になったことに大きな喜びを感じながら、羽田空港に到着すると、そこには多くの海外旅行客が集まり、かつての賑やかな空港の光景が蘇っていました。
日本での新型コロナウイルスの水際対策は4月28日に終了し、多くの国々も条件なしで入国が認められるようになっております。

JTB総合研究所の推計^※によると、「訪日外客数は1,817,500人で、前年同月比+2,648.7％。2022年10月の入国緩和以降、訪日外客数は増加し続けている。」とのことで、コロナ禍は収束し、既にアフターコロナの時代に突入していることを強く感じました。

※出典：JTB総合研究所「インバウンド 訪日外国人動向」
（リンク：https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/）

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金浦空港経由でソウルに到着した私たちは早速ホテルへのチェックインを済ませるため、ソウル中心部に向かいました。ソウルの夜は穏やかな暖かさが広がり、歩いていると微かに汗ばむよう気温でしたが、湿度は比較的低く、快適な気候で過ごすことができました。

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街の中心部を散策すると、街中に多くの提灯が吊り下げられており、お祭りムード。何かと思い調べてみると、旧暦の4月8日にあたるお釈迦様の誕生日を祝う、「燃灯祝祭」なるものが開催されている模様。

韓国では、高麗時代に仏教が国教として定められ、現在でも約20％の国民が仏教徒であり、この「燃灯祝祭」は季節の風物詩として親しまれているようです。日本では、「灌仏会」にあたるこのイベントですが、日本で生活しているとあまり意識することはありません。年中行事として、お彼岸やお盆など、仏教の文化が広く浸透しているのにも関わらず、クリスマスを祝い、「灌仏会」を知らない方が大多数である日本文化との相違を改めて感じました。

翌日、今回の目的であるACEMEDICAL社の第一工場を訪問いたしました。ACEMEDICAL社は、1992年に創業し、多くの麻酔関連機器を取り扱っている老舗の医療機器メーカーです。

今回訪問した第一工場は、ソウル中心部から北西に30kmほど離れた高陽市の郊外に位置し、自然の多い閑静な地域に立地しています。2006年に建造され、製造ラインはメインビルの2～3Fの2フロア、11室のクリーンルームに分かれており、そこで各々の製品を製造しています。日本の工場にはあまり見られないモダンな外観であり、敷地内には桜の木や紫陽花が植えられおり、落ち着いた印象を受けました。

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敷地内には、ゲストハウスが完備されており、同社の従業員や関係会社でBBQなどのイベントが行われることもあるようです。さらに、希望すれば宿泊も可能とのことで、従業員やゲストに対して快適な環境を提供することを重視しているとのことでした。

製造ラインの視察では、AceScopeを含む、さまざまな製品の製造過程を見学しました。
工場はISO9001、ISO13485の認証を取得。クリーンルームへ入室の際は、防護服およびエアーシャワーの使用が義務付けられておりました。製造における管理体制の標準化が徹底されており、品質への意識の高さが伺えます。
また、同社は、ユーザーの声を重要視しております。今回、製造開発部門、マーケティング部門の責任者と打ち合わせを行い、AceScopeの改善点や要望を伝えたところ、早急に改善案を提示して頂き、翌日には製造開発に着手する運びとなりました。

弊社はこれまで、韓国メーカー製品の取扱いはありませんでしたが、今回の工場視察を通じて韓国メーカーに対する関心が高まりました。
韓国政府は、医療機器産業を韓国経済のリードをする主力産業にすべく、2014年から育成計画を推進し、医療機器メーカーへ積極的な支援を行っているようです。サムスンやヒュンダイなど国際競争力のあるメーカー同様、医療機器分野でも韓国メーカーの台頭もそう遠い未来ではないのかもしれません。