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総合カタログintの歴史 ~ インテリジェンスをお届けする

  • 掲載:2025年04月
  • 文責:販売促進チーム
総合カタログintの歴史 ~ インテリジェンスをお届けする

intの発刊

1984年にアイ・エム・アイは人工呼吸器テキストブックを発行し ました。医療機器業者が人工呼吸器に関連する情報を簡易に、そして分かりやすいかたちでお届けすることが現場のお客さまにとってもきっとお役に立つと考えたからです。ワードプロセッサーが普及する前の頃で、原稿は手書きであったことが思い出されます。今ではネット上に人工呼吸器の使用に係るコンテンツが数多く見られます。当時は、医学的な専門書(理論的で少し難しい)はあっても、簡便・簡易なテキストブックは珍しかったこともあり、高い評価をいただきました。

これを受け、お客さまにインテリジェンス、先進医療機器の情報、ソフトウェア的な情報をお届けすることを目指して、アイ・エム・アイの取り扱い商品をカバーするIMIの情報誌int第1号を発刊することになりました 。1987年のことですので、もう40年近くも前のことになります。

総合カタログintの歴史
総合カタログintの歴史

当時は、ワードプロセッサーがやっと普及し始め、Windows PCの本格普及(1995年のWindows 95)も始まっていない時期であったことや、カラーコピー機も普及していなかったため、医療従事者の皆さまへの情報提供は印刷された単品のカタログが主体でした。カタログが目いっぱい入った重たい営業カバンを持ち歩いているといった状況でした。
海外のメーカーから提供される資料を直訳し、立派な体裁の印刷物として配布している会社もありましたが、その内容は必ずしも日本の医療の状況にあっているわけでもありませんでした。

総合カタログintの歴史

アイ・エム・アイで情報誌は、他社でやっているような全商品が載っているだけの総合カタログとは違ったものにする。全商品の紹介に加え、お客さまが一番関心のある価格という情報を具体的に明示する。使用する際に必要となるパーツ類を呼吸回路図などイラストで示す。関連する医療情報・海外での学会のトピックスなどを載ることになりました。名称は他社の総合カタログとは違うこと、情報の提供が特徴であることを示すため、社名にも入っているintelligence(情報)の頭の三文字を使うことが決まりました 。注1,2

この第1号は大変な好評をいただき、次号からは先生からの医学情報の寄稿、メーカーからの医学情報、アイ・エム・アイのメンテナンスを具体的に紹介、社員の紹介、間接部門を含め全社員が病院現場を訪問したといった会社のイベントなどが掲載され、版を重ねてゆきました。  
今、読み返すとメンテナンスの具体的すぎる内容や社員紹介といったことまで書いてあり、会社としてよかったのかなと思う記事もあります。ただ毎年、発行を楽しみにされたお客さまから、あの記事はよかった、この記事はダメといった評価をうかがうことも制作側としてはやりがいでもありました。

総合カタログintの歴史

アイ・エム・アイ独自の記事としては、今では商品ごとのポケットガイドに書かれるような、モニターのパラメーターの見方、医学的な意義を説明するものが多かったように思います。Vip麻酔器の開発のために100人のユーザーのアンケート結果を載せたといったちょっと毛色の変わった記事もありました。そういったなかで、当時のマーケティング部長による全米麻酔学会の最新の新トピック、医科器械学会シンポジュームでのフロア発言(家庭における人工呼吸の現状と問題点)などが紹介され、しっかりした内容・文章であったと思います。

Webイントの登場

1990年代中頃になって携帯電話の社員への導入を進める なか、会社としてお客さまへの情報提供に営業マン、int、商品カタログとは違った手法を加えること模索していました。FAX INTにトライしたこともありました。2000年代中頃にWeb選任の担当者をWeb制作会社から中途採用した時から新たな情報提供ツールとしてWebイントが登場することになります。

1990年代にはネットサーフィンと呼ばれた現象が見られ、インターネットの本格的な普及が始まっていました。アイ・エム・アイでもGoogleが創業された1998年からホームページの社内作成を始めています。全商品のカタログが価格・レンタル料金入りで掲載され、ホームページを見て、商品を購入してもらったといった営業マンからの反応もありました。ただ画面のデザインは何度も改良を試みましたが、正直ぱっとしたものにはなりませんでした。インターネットの双方向性といった特性も生かされていませんでした。どこのページに何が書かれているかを推定する構造はわかりやすいと競合メーカーからは言われていましたが。

総合カタログintの歴史

2007年にWeb専任者が入社したことで、ページのデザインが一新されましたが、それ以上の変革が起こりました。個々のお客さまに直接情報をお届けするメールマガジンの発行、会員制ログインサイトの発足、ユーザーの声・呼吸回路図・保守点検技術講習会のスケジュール・医学文献の掲載など、それまでと比べ格段に多くのコンテンツが提供され、お客さまとの直接のコンタクトも増えるようになりました。現在ではWebセミナーでの先生のご講演の動画、その要旨なども掲載され、今後も増加することが期待されています。

総合カタログintの歴史

intの形態の変化と今後

40年近く前に紙媒体として始まり、版を重ね150ページを超えることになった情報誌intですが、情報の伝達が次第にインターネットに移ってゆく時代となって、intの形態も見直しがなされます。150ページの印刷物の場合、制作に3~6ケ月もかかり、情報の新鮮さや情報量がインターネットに劣ることは否めません。印刷代だけで1部2000円かかるくらいなら、別の形の顧客サービスを充実すべきではといった考えも一理あります。
2000年代になると多くの新しい情報がWebイントで提供されることが増え、印刷物は総合カタログintと名称を変え、キャッチコピーと価格(約30ページ)のみとなりました。2010年代には全商品のカタログと価格(ただし、トピックスやその他の医療情報なしで隔年発行、約60ページ)、2020年代には新商品のご紹介、その他の商品は仕様と価格にJANコード・クラス分類の形態となっています。

総合カタログintの歴史2000年代
総合カタログintの歴史2010年代
総合カタログintの歴史2020年代

商品カタログに加えユーザーレポート、ポケットガイド、絵入り価格表などの印刷物の種類も増えるなか、どのような形態のintがお客さまにとってお役にたつのか?お客さまの声、営業マンの要望なども踏まえ、販促の担当者が考え続けた結果がこの40年間のintの形態の移り変わりと言えるでしょう。二次元バーコードを各ページに付けて関連する情報にアクセスするポータル的な役割を付与するといったこともあるかもしれません。答えはまだでていませんが、これからもお一人おひとりのお客さまにより多くの、そしてより質の高いインテリジェンス(情報)をご提供し、お客さまの声を直接伺うため、会社もintもそしてWebイントも変革を続けます。

最新号のご紹介

最新号である第28号が3月に発行されました。こういった総合カタログの場合、毎年、毎回の楽しみのひとつが新商品・新情報ではないでしょうか。
今年はHigh Quality TTMの実現に向け進化した体温コントロールを実現するArcticSun STAT、軽量・コンパクトなCapno-Tカプノメータ、患者さん一人ひとりによりそうelisa 600/800ベンチレータ、CPVモード・ECLS機能を標準搭載したMONNAL T60 advancedベンチレータ、喀痰を促進するTCV-100K陰圧式人工呼吸器、最大80L/minまでのハイフロー設定が可能なヒューミッドBM/BH加熱式加湿器、消耗品総合カタログが新商品・新情報として掲載されています。他の商品、レンタル・メンテナンスなどのサービスと合わせご覧いただければ幸いです。

最新号のご紹介

注1 int 2号 15ページ
注2 アイ・エム・アイ50周年記念誌「インテリジェンスと挑戦」21~22ページ

関連商品

関連商品はありません。

アイ・エム・アイ株式会社 IMI.Co.,Ltd

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