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血液凝固・血小板機能分析装置Sonoclot 文献・抄録情報更新のお知らせ

  • 掲載:2019年08月
  • 文責:クリティカル・ケア部
血液凝固・血小板機能分析装置Sonoclot 文献・抄録情報更新のお知らせ

Sonoclot モデル SCP2
▲血液凝固・血小板機能分析装置
Sonoclot モデル SCP2

 血液凝固・血小板機能分析装置Sonoclotは、一度の測定で血液の凝固能、血小板機能といった止血機構の全過程をモニタリングできる装置です。人工心肺、人工透析をはじめとした体外循環時の抗凝固管理や、出血に対する輸血の鑑別などにご利用いただけます。

 この度、Sonoclotに関連する文献・抄録情報を更新しましたので、ご案内申し上げます。

 更新した文献情報の中から、近年Sonoclotを用いた管理によって、DIC患者の出血率、生存率が改善されたと述べられた文献をご紹介いたします。

The significance of immediate coagulation monitoring during the treatment for DIC
WAN Peng, et al. Department of Critical Care Medicine, First Hospital of Sanxia University, Yichang, China. Medical Journal of Chinese People’s Liberation Army 40(8):632-637 
DOI: 10.11855/j.issn.0577-7402.2015.08.06
(※外部サイトが開きます)

    方法
  • DICを発症した患者(237名)を、Sonoclot指標(gb-ACT、Clot Rate、PF)を用いて抗凝固療法、補充療法を管理した群(n=116)と、従来の凝固検査指標を用いて管理した群(n=121)に分け、抗凝固療法の投与量、期間、輸血量、合併症発生率、ICU滞在日数、生存率などの転帰比較を行う。

    結果
  • Sonoclot群では、有意にヘパリン使用率は高く、使用時間は短く、使用量は少なかった(P<0.05)
  • 出血率はSonoclot群で有意に低かった(P<0.05)
  • FFP、PLT、およびクリオ製剤の投与量も、Sonoclot群で低かった(P<0.05)
  • より短いICU滞在はSonoclot群であった(P<0.05)
  • Sonoclot群は、生命予後が有意に改善された(P<0.05)

    結論
  • Sonoclotは、合理的な血液製剤の選択と必要な投与量の決定に役立つ
  • DIC患者の出血リスクと死亡率を減らすための抗凝固療法を効果的に誘導する

 また、上記文献の筆者WAN Peng先生による[Sonoclot coagulation analysis: a useful tool to predict mortality in overt disseminated intravascular coagulation(SonoclotはDICにおける死亡率を予測するための有用な手段)※1]では、入院時採血によるSonoclot指標で30日生存率の予測が可能であることも示唆され(AUC 0.876(P<0.05)、特異度82.6%、感度80.5%)、【心臓血管麻酔における血液粘弾性検査の使用指針※2にも引用されています。

※1 Blood Coagul Fibrinolysis. 2016 Jan;27(1):77-83. PMID: 26703984(外部サイトが開きます)
※2 日本心臓血管麻酔学会(掲載2019年07月) 心臓血管麻酔における血液粘弾性検査の使用指針(外部サイトが開きます)

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